口腔科学(臨床)系

- CONTENTS
口腔外科学第I講座
講座紹介

当講座は、顎顔面領域の先天異常、顎変形症、顎関節疾患、顎骨疾患、睡眠関連呼吸障害などを対象とし、口腔外科診療を基盤に、基礎・臨床研究を推進する。
教育面では、口腔外科診療の基本を重視し、的確な診断、治療計画、患者説明、手術、周術期管理など、臨床医に必要な基本姿勢と実践力の修得を目標とする。豊富な症例を通じて臨床能力を鍛錬し、診療から得られた疑問を研究へ発展させる視点を養うとともに、生涯にわたり研鑽を続ける口腔外科医を育成する。また、患者・家族とのコミュニケーション能力と説明責任を重視し、患者の立場に立った医療を実践できる臨床医の育成を目指す。
日本歯科専門医機構認定口腔外科専門医をはじめ、日本有病者歯科医療学会認定医・専門医、日本顎変形症学会認定医など、関連学会の認定医・専門医資格の取得を支援する。また、日本大学病院救命救急センターでの研修を通じて、有病者を含めた全身管理能力を養い、学会発表や論文作成を積極的に指導する。さらに、多様な研究者・臨床家との交流を通じて幅広い人的ネットワークを築けることも本講座の特色である。
研究面では、病態解明と診断法・治療法・予防法の開発を通じて、安全で質の高い医療に貢献するとともに、その成果を教育と診療へ還元する。
- 研究テーマ
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- 口腔マイクロバイオームと顎骨疾患
口腔内細菌叢と宿主免疫応答との関連を解析し、顎骨壊死や骨髄炎の病態解明と新規治療法の開発を目指す。 - 咀嚼筋腱・腱膜過形成症(MMTAH)の病態解明
筋―骨格間クロストークに着目し、病態形成機構の解明と新規治療標的を探索する。 - 顎顔面形態と睡眠関連呼吸障害
顎顔面形態と上気道機能との関連を解析し、睡眠外科治療の確立と病態解明を進める。 - 進行性下顎頭吸収(PCR)の病態解明
CCR5/CCL5シグナルや骨代謝異常を解析し、新たな診断法・治療法の開発を目指す。 - 顎矯正手術後の口唇形態変化の解析
三次元形状計測技術を用いて顔貌変化を解析し、客観的評価法の確立を目指す。 - 顎骨壊死の病態解明と育薬研究
MRONJ・ORNの病態を解析し、新規治療戦略の確立を目指す。 - 生体に安全な医療用サージカルマーカーの開発
医療機器「ビボマーク™」を開発し、安全で正確な手術支援技術の実用化を推進する。 - 血管奇形・血管腫に対する低侵襲治療
レーザー治療を中心とした低侵襲治療法の開発と長期成績の解析を行う。
- 口腔マイクロバイオームと顎骨疾患
口腔外科学第II講座
講座紹介

- 臨床
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抜歯をはじめとした口腔外科治療に加え、有病者に対する口腔外科治療に幅広く対応しています。また、口腔顎顔面領域に生じるさまざまな疾患、外傷、先天異常などの治療にあたっています。特に広範囲顎骨支持装置を含むインプラント治療を数多く行っており、骨造成を必要とする難易度の高い症例にも対応しております。常に、先進的かつ低侵襲な治療を探求し、患者様一人ひとりに適した医療の提供を目指しています。
当講座は、(公社)日本口腔外科学会認定医・専門医・指導医を養成する認定研修施設にも指定されています。入局した講座員はまず、日本口腔外科学会認定医資格を目指し、その後、救命救急研修や麻酔研修などを経て、日本歯科専門医機構口腔外科専門医を目指すことができます。また、日本有病者歯科医療学会、日本小児口腔外科学会、日本顎顔面インプラント学会、日本スポーツ歯科医学会、日本口腔科学会など、関連学会の認定医・専門医取得に向けた育成にも積極的に取り組んでいます。
- 教育
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3年後期に行われる口腔外科学1では口腔外科学に関する講義を、4年前期に行われる口腔外科学2では講義と実習とを、4年生後期の総括講義1では講義をそれぞれ担当しています。これらを通じて口腔外科学の基礎的知識および高頻度処置における診療技能・態度を理解、修得することを目的としています。5年生に行われる臨床実習では、患者との良好な関係のもとで、口腔外科治療の基本的手技を学修し、必修症例などの自験を行います。
- 研究
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口腔外科学第Ⅱ講座では、多くの症例から得られる知見をもとに、臨床研究を積極的に行っています。また、基礎講座とも連携し、口腔外科疾患の病態解明や新たな診断・治療法の開発を目指した研究に取り組んでいます。
具体的には、口腔内細菌が全身に及ぼす影響、口腔粘膜疾患に対する低侵襲検査法の開発、CT画像から作製した実体模型の手術応用、顎骨欠損に対する各種骨補填材(軟骨、人工骨、再生骨など)の応用など、口腔外科疾患の検査・診断・手術に関連した研究を行っています。
口腔粘膜疾患については、DNAメチル化率を測定し、口腔潜在的悪性疾患の早期診断法の開発を目的とした基礎研究に取り組んでいます。また、顎骨に発生する嚢胞・腫瘍性病変に対する画像検査の精度に関する研究や、顎骨欠損部における硬組織再建材料の開発、骨再生過程における細胞の石灰化メカニズムに関する基礎研究も進めています。
これらの研究を通じて、口腔外科領域における疾患の早期発見、低侵襲診断、安全かつ精度の高い手術の実現を目指しています。さらに、骨再建技術や再生医療の発展により、機能回復と審美性の向上を図り、患者一人ひとりに適した治療の提供に貢献します。基礎研究と臨床応用を融合させることで、治療成績の向上のみならず、術後の負担軽減や生活の質(QOL)の向上を実現し、健康長寿社会への貢献を目指しています。
麻酔・全身管理学講座
講座紹介

歯科麻酔科の主な業務は、患者さんに安全かつ快適な歯科治療を提供するために、様々な方法を用いて、歯科治療中の全身管理を行うことです。具体的には、下記の麻酔法を用いてストレスを軽減しながら治療を行っています。
- 笑気ガスを用いる笑気吸入鎮静
- 点滴を確保して鎮静薬を投与する静脈内鎮静、静脈麻酔
また、顎変形症や口腔癌等に対する侵襲性の大きな外科手術では全身麻酔を行い、通常下での治療が困難な小児や障害者の歯科治療の日帰り全身麻酔も行っています。その他、病院内での患者の救急対応も行います。そのために、救急蘇生の病院内研修や指導も行っています。
当科は近年、女性の先生が増加しており、全体的に話しやすく、明るい雰囲気の医局です。さらに医科病院での麻酔研修にも積極的で、歯科麻酔の認定医・専門医取得も可能です。
歯科保存学第I講座
講座紹介

保存修復学とは、う蝕をはじめとする歯の硬組織疾患に対する検査、予防、診断、治療およびメインナンスに関して、その学識と技術を体系化した学問分野です。さらに、う蝕のみならず、歯の形態異常、変色あるいは破折などに対しても形態、機能および審美性の回復までもその範疇としています。
学習内容としては、3年生に行われる保存修復学において、う蝕治療をはじめとする硬組織疾患に対する治療法の講義と実習を担当しています。前期は総論と間接修復を、後期は成形修復を中心とした直接修復法です。前・後期を通して学習することで、基本的診療態度および臨床技能について理解、修得することを目的としています。5年生に行われる臨床実習ではPOS型医療の意義を理解した上で、患者との良好な関係のもとでクリニカルパスウェイにおける基本的臨床技能の中からコンポジットレジン修復を行うことを通して、う蝕治療の基本的手技を習得します。
歯科保存学第II講座
講座紹介

- 歯内療法学とは
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当講座では歯内療法学に関連した教育・臨床・研究を行っています。歯内療法学とは、むし歯が原因で生じる2大疾患である歯髄炎(歯の神経の炎症)と根尖性歯周炎(歯の根の先端付近に生じたあごの骨の炎症)をターゲットとした学問です。
- 歯内療法の臨床
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「歯がズキズキする」「歯が痛くて噛めない」「歯ぐきが腫れて痛い」といった症状を訴える患者さんは、「眠れない」「食事ができない」など、QOLが著しく下がっているため、一刻も早く問題を解決させなければなりません。これらの疾患は、歯の中の神経(歯髄)を取ったり、根の治療(根管治療)を行ったりすることで治癒しますが、中には治癒せず難治化し、抜歯となるケースも少なくありません。当講座では、このような症例に対してマイクロスコープや歯科用CTを駆使し、可能な限り歯の保存を図っています。
- 学修内容
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第3学年の前期で歯内療法学の基本となる知識を学び、後期では臨床に則した実習を行います。また、ニッケルチタンファイルやマイクロスコープなどのアドバンスト歯内療法学に関する講義や実習を行い、実践的な治療の知識と技術を習得いたします。第5学年の病院実習では、臨床を通じて歯内療法学を学ぶシームレスな教育を行っており、最新技術を応用した治療の実際を学びつつ、必修症例などの自験を行います。
歯科保存学第III講座
講座紹介
準備中です
歯科補綴学第I講座
講座紹介

- 総義歯補綴学とは?
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読めましたか?「そうぎしほてつがく」と読みます。
「補綴」は歯の無い所を補うことですから「総入れ歯の専門」といいましょうか。特に高齢化社会では高齢者の生活向上には欠くことのできない学問です。
歯が無いと物が食べにくくなり、息が漏れて話すのにも苦労します。また口元の表情も変化して見た目より歳をとって見えます。これらを改善し、口の機能を回復するための「人工臓器」が義歯なのです。
総義歯補綴学(もう読めますね)とは、そのための高度な技術と理論を研究・実践する学問です。
- 学習内容
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歯学部第3~6学年学生に対し、講義と実習を行っています。
第4学年では模型を用いて義歯を作製する基礎実習を、第5・6学年にかけては臨床実習を行い、診療操作や手技の理解、向上を図ります。
臨床では、高齢者の口腔ケアおよび社会福祉活動にも積極的に参加する一方、総義歯治療だけでなく補綴治療全般にわたり、口腔内全体の診療を行っています。
歯科補綴学第II講座
講座紹介

当講座は、補綴歯科臨床に関する理論と技術の習得を基本とし、補綴歯科専門医の育成や学部教育、研究活動を通じて、歯科補綴学の発展に寄与することを目指しています。
- 教育
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歯学部第3学年から第6学年を対象に、歯科補綴学の中で部分床義歯補綴学に関する講義および実習を担当しています。
大学院では、4年間の在籍期間で博士(歯学)の学位取得を目標とするとともに、認定研修施設として登録されている各学会の認定医・専門医資格の取得を目指し、臨床・研究の両面から体系的な指導を行っています。
- 臨床
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本学歯学部付属歯科病院局部床義歯科では、歯質欠損および歯の欠損に対し、口腔機能と審美性の回復を目的とした補綴歯科治療を行っています。
また、多くの講座員は、本学歯学部付属歯科病院の歯科インプラント科、顎顔面補綴科、顎関節症科およびスポーツ歯科の診療を兼任しており、幅広い領域で診療活動を行っています。
さらに、補綴歯科専門医の取得に加え、日本口腔インプラント学会、日本スポーツ歯科医学会、日本顎顔面補綴学会、日本磁気歯科学会・日本再生医療学会の指導医・専門医・認定医資格の取得も可能であり、多様な専門性を身につけられる診療・教育体制を整えています。
- 研究
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歯科補綴学の最終目標は、口腔機能および審美性の回復・改善を通して、患者さんの健康とQuality of Life(QOL)の維持・向上に貢献することです。その実現に向けて、当講座では日々の臨床で生じる課題を科学的に検証し、新たな診断法・治療法・医療技術の創出を目指した研究を推進しています。
- 研究テーマ
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- ブラキシズムの発生メカニズムに関する神経科学的研究
- 有限要素解析を用いた部分歯列欠損症例の力学的研究
- 脱分化脂肪細胞を応用した組織再生の社会実装研究
歯科補綴学第III講座
講座紹介

「補綴(ほてつ)」とは、歯や顎(あご)の一部あるいは全部が失われた場合に、被せ物(クラウン・ブリッジ)、入れ歯(義歯)やインプラントなどの人工物で補う治療です。歯科補綴学第Ⅲ講座では、歯を失うことにより発音・咀嚼といった機能および審美などの口腔内の疾患に対し、主に固定性補綴装置であるクラウン・ブリッジ(取り外ししない被せ物)を用いて修復に関する教育・研究・臨床を行っています。
- 教育
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当講座では第3学年の前期と後期にクラウン、ブリッジについて、支台歯形成(歯を削る練習)からクラウンおよびブリッジの装着に至るまでの固定性補綴装置による治療の流れや歯冠補綴学の概要、歯科補綴学用語の基礎知識について講義と実習を行い、理解することを学修目標としています。
- 研究
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各種歯科用セラミック材料(ジルコニアなど)とレジン系装着材料との接着強さに関する研究、セラミック材料と各種前装用材料との接着強さに関する研究、インプラント支持セラミック補綴装置の破壊強度に関する研究、セラミック補綴装置の適合に関する研究など、補綴治療に関して、臨床に即した知見が得られるような研究を行っています。
- 臨床
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日本大学歯学部付属歯科病院のクラウン・ブリッジ科として、補綴治療を中心に行っています。日本歯科専門医機構認定の「補綴歯科専門医」が在籍しており,さらに関連する分野(日本接着歯学会、日本歯科審美学会、日本デジタル歯科学会、日本口腔インプラント学会など)の指導医・専門医・認定医も在籍しており、質の高い医療を実施しています。また、デジタルデンティストリーの普及に伴い、口腔内スキャナーをはじめとしたデジタル技術を生かした臨床に積極的に取り組んでいます。
歯科矯正学講座
講座紹介

歯科矯正学は、歯・顎顔面の成長発育および咬合の形成過程を研究し、不正咬合や顎顔面の異常を改善・予防することで、顎口腔機能の向上と顔貌の調和を目指す歯科学の一分野です。歯科矯正治療は、患者自身の歯を移動させることによって歯列や咬合を再構築し、機能的・審美的な改善を図る専門的な治療として重要な役割を担っています。
- 学部教育
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学部教育では、不正咬合がもたらす機能的・審美的問題とその予防・改善について講義を通じて学びます。さらに、基礎実習において矯正治療に必要な基本的知識と技術を習得し、臨床実習では実際の患者治療を経験することで、診断能力および臨床能力を身につけます。歯科矯正学の理論と実践を体系的に学び、将来の歯科医師として必要な基礎力の養成を行っています。
- 卒後教育
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卒後教育では、専門的知識と高度な臨床技術に加え、豊かな人間性と高い倫理観を備えた歯科矯正医の育成を目標としています。講座には学会認定医、指導医、専門医資格を有する教員が在籍し、講座員に対する基礎研修および臨床研修を行っています。また、一定期間内での認定医資格取得を目標に、体系的な教育プログラムを実施しています。さらに、定期的な症例検討会、勉強会、抄読会を開催し、知識と技術の向上に努めています。
- 研究
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研究面では、分子生物学的・組織学的手法を用いた基礎研究をはじめ、矯正装置や材料に関する力学的研究、さらには治療成績の向上を目指した臨床研究まで幅広く取り組んでいます。基礎研究では、歯周組織や骨代謝に関する生体反応の解析、組織再生に関する研究を進めています。また、有限要素法などを用いた力学的解析により、矯正力の作用機序や材料特性の検討を行っています。さらに、矯正用アンカースクリューや顎変形症治療に関する臨床研究を通じて、より安全で効果的な歯科矯正治療の確立を目指しています。
小児歯科学講座
講座紹介

小児期の口腔では、乳歯の萌出と脱落、それに続く永久歯の萌出というダイナミックな変化がみられます。歯の交換はいつも順調に進むとは限らず、幼児期にきれいな歯並びをしていても、乳歯から永久歯へと変化するうちに、見た目に明らかな歯列不正の状態に変わってしまうことがしばしばあります。小児歯科では個々の患者さんについて歯並びの異常の原因について分析したうえで、保護者に長期的な治療の見通しを説明し、理解していただいてから治療を開始しています。
小児期の口腔にみられる疾患は、歯並びや噛み合わせの異常以外にも、むし歯、歯の数の異常、歯ぐきや粘膜の異常、外傷、囊胞、腫瘍など多岐にわたっています。成人に対して普通に行われている治療法であっても、小児期には適用できないものもあります。小児歯科学講座では小児歯科の専門医を目指す若手歯科医師に研修の場を提供するとともに、最新の治療法の開発や導入、ならびに普及に取り組んでいます。
歯科放射線学講座
講座紹介

- 【歴史】世界の歯科放射線学をリードしてきた伝統と革新の足跡
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我が国の歯科放射線学において、最も歴史のある歯科放射線学講座として、私たちは常に時代の先陣を切ってきました。その102年の歩みは世界の歯科放射線・画像診断の歴史そのものです。
これまでに、現代の歯科臨床に不可欠なパノラマエックス線撮影装置のほか、世界初となる歯科用コーンビームCT(CBCT)装置を世に送り出すなど、世界の歯科医療にパラダイムシフトを起こしてきました。さらに、基礎研究分野においても高解像度なin vivo micro-CTを開発。この装置は現在も様々な小動物実験や病態解明のアプローチに広く用いられており、骨代謝研究をはじめとする最先端の生命科学研究に貢献し続けています。
- 【臨床】顎顔面頸部領域の病変を捉える
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顎顔面・頸部領域を対象に、歯や顎骨だけでなく唾液腺、咀嚼筋、リンパ節、顎関節といった頭頸部組織まで広範な画像診断を行っています。一般的な口内法エックス線撮影やパノラマエックス線撮影はもちろん、マルチスライスCT、歯科用CBCTのほか、MRI、超音波検査、核医学検査などの画像から形態的・機能的な病態を詳細に評価し、一般歯科治療から高度な口腔外科治療までを強力に支える包括的な画像診断を提供しています。
- 【学部教育】“診断力”を段階的に養うカリキュラム
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学部教育においては、次世代の歯科界を担う、確かな診断力を持った歯科医師の育成を目指しています。
第2学年: 放射線物理学や放射線生物学といった、すべての基盤となる基礎放射線医学を学びます。
第3学年: 画像診断の理論に加え、IVRや放射線治療の基礎、そして医療安全に不可欠な放射線防護学までを体系的に学びます。
第4学年: 実習を通し、基本的撮影法を確実にマスターするとともに、画像から病変を正しく読み解く力の礎を築きます。
第5学年: 診療参加型臨床実習では様々な特殊撮影装置の運用に触れ、数多くの顎顔面部代表的疾患の症例を経験することで、実践的な診断力を身につけます。
- 【未来へ】多職種連携によるチーム医療で、質の高い歯科医療人を育成
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臨床・教育・研究の3つの柱を軸に、教員、診療放射線技師が一丸となって質の高い歯科医師の育成と、未来の歯科医学の発展に向けて邁進してまいります。
口腔内科学講座
講座紹介

- 【歴史】口腔診断学のその先へ
― 口腔内科学として挑む新たな未来― -
当講座は、日本大学歯学部の前身である東洋歯科医学専門学校の開校の時から行われていた、歯科学生に対する初診患者の診査診断の教育を受け継ぐ講座です。昭和48年に附属歯科病院に杉浦助教授を長として口腔診断科が開設され、平成15年度より今村佳樹教授のもと大学院設置講座(口腔診断学講座)として発展しました。
近年、欧米を中心にOral Medicine(口腔内科学)が口腔疾患診療の中核を担う学問領域として発展しています。こうした世界的潮流を見据え、令和4年度より野間昇教授のもと講座名を口腔内科学講座と改称しました。国際標準のOral Medicineを見据えながら、従来の口腔診断学の枠を超え、より包括的な診療・研究・教育を実践する新たなステージへ挑戦しています。
- 【教育】口腔と全身をつなぐ歯科医師の育成
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歯学部教育では、臨床前教育から臨床実習までを通じて、初診患者への対応、問題点の抽出、診査・診断、そして初期治療計画の立案に至るまで、歯科診療の基本となる臨床能力を体系的に指導しています。さらに卒後教育では、歯科疾患と全身疾患との関連、心身歯科医学、口腔粘膜疾患や慢性疼痛に対する口腔内科的アプローチなど、より専門的な知識と診療技術の習得を支援しています。
こうした教育の根底には、東洋歯科医学校創設者である佐藤運雄先生が掲げた「歯科学を単に歯や口腔だけに止めず、基礎医学との関係においてとらえる」という理念があります。難治性特殊疾患の多くは、口腔局所の問題だけでなく、全身疾患や心理社会的要因と密接に関連しています。当講座はこの精神を継承し、口腔と全身のつながりを理解しながら患者さんを総合的に診ることのできる歯科医師・専門医の育成に取り組んでいます。
- 【臨床】口腔内科学が切り拓く難治性特殊疾患診療
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当講座では口腔のみならず全身を診る視点を重視し、口腔粘膜疾患、慢性疼痛疾患、心身歯科疾患などの難治性特殊疾患に対して、全身疾患との関連や心理社会的背景も考慮しながら正確な診断を行い、最新のエビデンスに基づいた治療を提供しています。
さらに、日々の診療から得られた知見を学会発表や英語論文として積極的に発信し、口腔内科学の発展に貢献しています。
摂食機能療法学講座
講座紹介

「食べる」ことは、生きることそのものです。しかし、超高齢社会の進展に伴い、脳血管疾患やがん、神経筋疾患、認知症などにより、口から食べることが困難となる方は年々増加しています。また、生まれながらに口腔・摂食機能に課題を抱える小児への支援も重要な社会的課題となっています。
私たちは、「食べられない状態が続くこと」を「イートロス(Eat-Loss)」と捉え、その対策や、その先に生じる低栄養、フレイル、サルコペニア、さらにはカヘキシアの予防・診断・治療を重要な使命と考えています。摂食機能療法学講座は、「『食べる』を通じて各領域の結節点となり、医学的歯学を実践する」ことを理念とし、「食べる」を支える診療・教育・研究を実践しています。
本講座は2004年に開設され、本邦の歯学部においても早くから「食べる」を専門とする講座としてスタートしました。診療は外来・訪問診療・日本大学病院での入院診療など幅広く展開し、多職種と連携しながら患者さん一人ひとりの「食べる」を支えています。また、研究ではイートロスの病態解明や診断・予防・治療法の確立に取り組み、「食べる」を科学する新たな学問領域の創出・発展を目指しています。
「食」は医療だけで完結するものではありません。栄養、リハビリテーション、介護、福祉はもちろん、食品産業、飲食業、小売業、農林水産業、行政など、多様な分野との連携が不可欠です。そのため本講座では、多職種連携に加え、医療と市民(住民)・市場(産業)・市政(行政)をつなぐ「医市連携(いしれんけい)」を推進し、社会全体で「食べる」を支える仕組みづくりにも挑戦しています。
一方で、歯科医療の基盤は、齲蝕、歯周病、咬合治療にあります。その確かな基盤の上に、総合的な視点を備えた歯科医師(総合歯科医)として、口腔機能だけでなく全身・精神心理・社会的背景まで幅広く理解し、「食べる」を支えられる人材を育成することが本講座の目標です。「食べる」を科学し、人々の健康と幸福、そして社会の未来に貢献する歯科医療の実現を目指しています。