校長挨拶

お口の健康、全身の健康

附属歯科技工専門学校 校長
小泉 寛恭

お口の健康と全身の健康を守る仕事が歯科医療です。歯科医療に携わる職種として、歯科医師、歯科衛生士そして歯科技工士があります。この3職種が一つのチームとなって、患者さんの歯科治療を行います。

歯科技工士は、歯科医師の指示のもと、お口に入れる装置を製作します。その装置にはいろいろな種類があり、入れ歯や被せ物あるいはマウスピースなどになります。患者さんが使用する装置は、すべてひとりひとりに合わせて作製するオーダーメイドとなりますので、責任重大です。

例を挙げると歯を失った患者さんは、歯科技工士が作製した入れ歯などの装置を使って、食べ物をかんだり、飲み込んだり、発声したり、美しさといった機能を回復することができるわけです。食べることは、栄養を身体に取り込むということですから、全身の健康にとても関係しています。このように歯科技工士は、患者さんのお口の健康のみならず全身の健康を支える仕事をする職業といえます。