法医学講座
講座紹介
サスペンスドラマなどでよく登場する法医学は、法に関する医学的事項を広く研究または応用する学問です。その一部門である"歯科法医学"が脚光を浴びたのは、日航機墜落事故(1985年)で、歯科所見により犠牲者の約40%の身元が判明しました。歯科学的知識は個人識別(性別、年齢、職業、出生地の推定など)に有効です。当講座では法医学、歯科法医学、医事法学に関する講義や一部、実習も取り入れています。また歯の咬耗(すり減り具合)状態から年齢推定する方法、口腔領域の各種計測値から性判を判定する方法、身元不明死体の口腔内所見と歯科カルテやX線写真など該当者の生前所見とを照合する際の一致不一致の精度、さらには血液、唾液やその斑痕、歯(歯髄、象牙質、歯石)を試料とするDNA型検出などの研究を行なうとともに、鑑識業務や遺骨鑑定など広く社会に貢献しています。